コピーライターのやりがいってなんですか?
こういう質問を結構もらいます。
確かに、自分ではちゃんと考えたことがなかったので今回こうして記事にしてお答えしたいと思います。
といってももちろん一言では言えませんし、ひとつではありません。
というか何にやりがいを感じるかは人によっても違いますからね。
あくまで私がこれまでの経験で感じたコピーライターのやりがいを、思い出しながら書いてみたいと思いますのでよかったら参考にしてみてくださいね。
自分の書いたコピーが多くの人の目にふれる
これがやりがいの大半だと思います。
というか人によってはこれが全てって言う人もいるかもですね。
コピーライター100人に聞いたら、80人位はこれが一番ですと答えそうです。
そういう私もその内の一人です。
元々、自己顕示欲が高めの人間なので、自分に関することが多くの人に見られるのは何物にも代えがたい快感(?)なんです。
不特定多数に見てもらえるのももちろん嬉しいんですけど、家族とか友人など身近な人に「これ俺が書いたやつ!」なんて自慢できるのもいいですよね。
1番テンションが上がるのが、何気に街を歩いていたり電車に乗っている時なんかに、ふと自分がつくった広告が貼ってあった時。
一緒にいる友人なんかに、「あ、これ今日から貼ってんだ」なんてさりげなく自慢するパターンです。
「え、これお前がコピー書いたやつ?」なんて聞かれて「まあなー、これ予算が少なくてさー」なんてまんざらでもない感じで答えたりしたりして。
でも実際のところは、その1本のコピーのかげに100本以上のボツ案の存在があったりするんですけどね(笑)
でも、そんな泥臭い部分のことはもちろん言いません。
場合によっては代理店に手直しされまくって、原型がほとんどなかったりもしますが、そのへんのことは曖昧にして。
さりげなく、でも力強く、自分が携わったってことをただアピールするのみです!
私個人的には、キャッチコピーよりもむしろボディコピーを見てほしい場合が多いですね。
実際にはボディコピーの方が時間かけてますし、文章力や構成力が問われるところなんで、プロならではの仕事って感じが出ますよね。
とまあ少し話は逸れましたが、広告というのは人に見られてなんぼなので、自己顕示欲の強い人はコピーライター、やりがいのある職業じゃないでしょうか。
・・・あ、でもあれですよ!
広告のコピーライティングは、自分の考えとか思いを伝える場ではもちろんありません。
あくまで書くのはクライアントの想いです。
コピーライターはそれを引き出して、代弁する立場に過ぎません。
自分が関わった仕事が多くの人の目にふれると確かにテンションは上がりますし、やりがいにもなりますが、広告自体が誰のものかというのは常に見失わずにいたいものです。
規模が大きい企業、有名な商品の仕事に携われる
これも多くの人がやりがいと感じているはずです。
大きい広告代理店だと、扱う広告も大手企業のものが多くなります。
誰もが知っている企業の、どこの店でも見かける商品のプロモーションに携われるとなると、それこそクリエイター冥利に尽きますよね。
上で書いた「多くの人に自分の作品が見てもらえる」という話にもつながりますね。
一説によると、広告代理店のトップである電通・博報堂・ADK(アサツーディ・ケイ)の3社でテレビ広告の6割以上を手掛けているという話があります。
「いやー、でも自分はそんな大手代理店なんて入れないし」
と思われるかもしれませんね。
でも、大手の代理店でなくても有名で大きな仕事に携わることはできます。
下請け制作会社でコピーライターをすればいいんです。
広告代理店といっても世の中にはたくさんの代理店があります。
自社に制作スタッフがいて、ほぼ制作会社みたいになっている会社もあります。
逆に営業がクライアントから仕事を取ってきて、あとは制作会社に外注することがほとんどの代理店もあります。
どちらにしても、代理店から任される仕事はたくさんあるので、その下請けとなるプロダクションに入れば、比較的大きい案件に携わる事が可能です。
あ、ついでに言っておきますと代理店を通さないパターンの仕事もあります。
制作会社が直接クライアントから仕事を取ってくるパターンです。
でもこのパターンだと、どうしても仕事は地味なものになりがちですかねー。
特に小さいプロダクションだと尚更です。
理由はいくつかありますが、ひとつは大きい企業の仕事は大きい代理店に取られがちです。
大きい企業のプロモーションとなると規模も大きくなり、業務は多岐に渡ります。
企業側としても幅広い広告展開を一括して任せられる代理店にお願いする方が得策ですからね。
小さな制作会社だと広告全体のプロモーションを企画するのは限界があるので、どうしてもクライアントもそこそこという感じになります。
まあでも、何をもって「大きな仕事」というかにもよりますけどね。
資本金や従業員数が多い大企業だからと言って、扱う商品がマス(一般大衆)に向けて広告するようなものではないことだってあります。
大企業であっても、ビジネス形態がBtoBならマス広告は必要ないですからね。
その場合は法人向けのパンフレット制作とかが必要になってくるので、そういった制作をしているプロダクションに入れば「大企業の仕事に携わっている」と言えます。
企業の売上アップに貢献できる
広告はなんで必要なのかというと、基本的には企業の売り上げを上げるためです。
商品の広告なら、その商品がいかにイイ物なのかを多くの人に伝え、売上アップさせることが目的です。
企業広告にしても、企業のイメージアップをはかったり、認知度をアップさせるのが目的です。
こちらも最終的には企業の良さを多くの人に知ってもらって業績アップにつなげるために広告を行います。
コピーライターは、そんな企業の目的を果たすために広告のプロモーションに携わることになります。
クライアントの利益を増やすお手伝いをして、自分たちもそれに応じた報酬をもらう。
まさにwin-winの関係と言えますね。
「あのコピーにしてよかったよー!広告うってからお客さんの反応も良くってさー」みたいなことをクライアントから言われると嬉しいものです。
正直、小さなプロダクションとかだと、どれだけクライアントの売上アップに貢献しても、払ってもらう報酬は基本的には変わりません。
ということは、いち社員である自分の給料も貢献度に応じて跳ね上がることはないです。
もちろん、いい仕事をすれば別の仕事に繋がることはよくあるので、それによって社内での給料や役職が上がるのは十分考えられますけどね。
受注自体、基本的には成果報酬ではありません。
それでも、クライアントや代理店から「いやー大成功だったねー。大変だったけど○○さんとやってよかったよ!ありがとう」なんて言われると、給料は上がらなくても「よーし、またやったろかい!!」なんて気持ちにもなります。
まあ給料も上がるのが一番いいんですけども(笑)
「全てはクライアントの笑顔のために」なんて陳腐な企業理念みたいですが、コピーライターとして仕事をするうえでこの要素は大いにやりがいとしてあります。
人に話すと盛り上がる
これだけをやりがい(目的)としている人がいるかは疑問ですが、メリットのひとつとしては挙げられでしょう。
男性なら飲み会や合コンなどに行ってコピーライターをしているってことを話すと女性は興味を持ってくれることが多かったですね。
特に20代とか若い年代だと、珍しがって食いつきはよかったですよー。
「どんな商品の仕事してるの?」
「○○って知ってるでしょ?コンビニとかで売ってるアレ!」
「えー!ってことはタレントの○○さんと会ったの!?」
なんて感じで結構盛り上がります。
まあ別に飲み会とかじゃなくてもいいんですけど、初対面の人と話を盛り上げるためには「質問力」って大切ですよね。
相手の話をうまく引き出して、会話を重ねていくみたいな。
コピーライターをしているって話をすると、自然と相手が質問をしてきてくれます。
興味ないけど無理やり聞くというより、純粋にどんな職業なのか?何してるのか?みたいに聞きたいことが出てくるんだと思います。
言うならば「相手の質問力を上げる」力みたいなのがコピーライターにはあるんです(笑)
広告って一般の人にとっても身近なものじゃないですか。
なので業界の話をするとひとつひとつ驚いてくれて楽しいですよ。
自分にとっては普通なんだけど、一般的にはそうでもないとか。
「校正ばっかりしてると、雑誌とかテレビとか見ててもすぐに誤字脱字に気づいちゃって大変なんだよねー」みたいな話すると結構受けますよ(笑)
ただしこれはあくまでとっかかりになるだけです。
残念ながらコピーライターだからと言ってモテるわけではありません。
興味を持ってもらえれば確かに話は進めやすいですが、その先はその人次第です。
なので冒頭でも書きましたが、この要素がやりがいになる人は多分いないと思います。
メリットのひとつではあるんですけどねー。
最後に
今回はコピーライターとして仕事をするやりがいについてお話ししました。
何をやりがいにするかは人それぞれですが、僕としては大体こんな感じですかね。
まあでもコピーライターを未経験から目指している人は、まずは広告業界に飛び込むことが先決ですけどね!
最初に飛び込んだ会社がどんなジャンルの広告を扱っていたとしても、経験していくうちに自分なりのやりがいは必ず出てくると思います。
ある程度経験を積んで、自分のやりがいが何なのかが見えてきたら、転職するなどして自分のやりたいことに近づけるようにステップアップすることが大切です。
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