コピーライターは女性の方が向いているかも!と僕が思う理由3つ

女性コピーライター コピーライター

これからのコピーライターに女性が重宝されるワケとは?

 

ひと昔前だとコピーライターと言えば男性のイメージでしたよね。
というか今でも男性の職業ってイメージが根強いかもしれません。
最近でこそ女性が社会に出て働くのは当たり前になってますが、それでも女性のコピーライターは少ない印象。

 

残業も多いし、オンオフのメリハリが取りづらい仕事なので、なかなか女性が続けにくい職業なのかもしれません。
クリエイティブ業界はその辺の制度についてはまだまだ整備されていないのが実情ですからねー。

 

とまあ状況としてはそんな感じなんですが、もしあなたが女性でコピーライターを目指している人であれば、個人的には絶対に諦めないでほしいなと思います。
めちゃくちゃ応援したいです。

 

と言ってもただ無責任に応援したいわけではありませんよ!
それにはちゃんと理由があるんです。
なぜなら、これからの時代は絶対に女性コピーライターが必要とされるからです。
というかもうその傾向は始まっているのではないでしょうか?

 

女性だけどコピーライターになれるのかな?

 

今回はそんな弱気な女性コピーライターのタマゴの背中を押すべく、これからなぜ女性コピーライターが必要とされるかを書いてみたいと思います!

 

世の中の消費を動かすのは女性

カンのいい人ならうすうす気づいているかもしれませんが、世の中の消費は女性がいないと回りません。
グルメ、コスメ、エンターテイメント、ファッション・・・いつだって暮らしを豊かにするための消費を牽引しているのは女性です。

 

しかし、最初に言ったようにまだまだコピーライターの世界は男性が中心。
最近でこそ女性コピーライターも増えてきていますが、いまだに女性商品のキャッチコピーを男性が書いているケースは多いでしょうし。
いわゆる「中の人はおっさん」ってやつです(笑)

 

女性のココロを揺さぶるコピーを書けるのは、やはり女性なんですよね。
女性の気持ちはやっぱり女性同士が一番分かりますもんね。
男性は表面的にはうまいコピーが書けたとしても、本当に女性の深いところに刺さる言葉を想像するのはなかなか難しいです。

例えば化粧品の広告を考えるとします。
男性は基本的には使わないので、まずそこでハンディがあるわけです。

 

女性はなぜ化粧をするのか。
化粧をするとどんな気持ちになるのか。

その辺はもう想像するしかないわけです。
周囲に聞いたり市場をリサーチしたりして、なんとか女性の気持ちに寄り添おうと努力するしかありません。

 

しかし、女性であれば大体の人が毎日化粧しますよね。
それだけで男性コピーライターの一歩先を行ってます。

自分がどんな時に化粧をしたくなるのか。
どんな目的で化粧をするのか。
どんなことを言われると嬉しいか。感情を動かされるか。
そういったことをイメージし、エンドユーザーに響くコピーを考えることができます。

大きな消費のカゲにはいつも女性あり。
日本経済を動かしているのはしょぼくれたサラリーマンではありません。
間違いなく一般の女性たちなのです。
あなたが女性コピーライターを目指すのであれば、そういった女性たちを動かす能力を秘めている可能性は十分あります。

女性は共感力に長けている

広告を志している人ならお分かりかと思いますが、広告は共感力がとても大切です。

ターゲットの悩みや欲望に寄り添い共感することは、人の心に響くコピーを書くための重要な条件です。

女性はこの共感力に長けていると言われています。

 

この共感力、少し言い方を変えると「自分事(じぶんごと)として考えさせる能力」とも言えます。

次の項目で詳しく出てきますが、その商品を買うことでどんな暮らしができるのか。
そういったことを自分事としてイメージさせる能力というのは、コピーライターにとって大切な要素の1つです。

 

あなたが女性であれば、多かれ少なかれこの共感力に長けているのではないでしょうか。

 

イメージで人を動かすことができる

キャッチコピーと言っても大きく分けて2つあります。

 

1つはメリットを端的に訴求するコピー。
もう1つは、イメージを膨らませ、エンドユーザーの共感を呼ぶコピー。

 

男性はどちらかというと、1つ目のメリットを端的に訴求するコピーに惹かれます。
極端な例で言うと、例えば不動産広告。
駅まで徒歩1分、都心まで15分圏内の好立地に誕生するマンションの広告を作成する時、イメージ的な要素ってそこまで必要ないんですよね。
早い話、

 

『駅徒歩1分、都心アクセス15分の地に住まう』

 

これだけでこの物件の魅力は十分伝わるわけです。
少なくとも都心の近くでの暮らしに憧れている人には刺さります。

 

他にも車の広告で例をあげると、10秒で時速200キロに達するスポーツカーの魅力を伝える時は、陳腐な言葉は必要ありません。

『10秒で時速200キロの世界を体験せよ』

 

スピードの速い車を求めている人に訴求するには、こんな風にスペックを伝えるだけで十分なわけです。

※10秒で200キロが遅いのか早いのか分かりません、今適当に考えたので(笑)

 

とまあこんな感じのコピーがいわゆる「スペック訴求」というものです。
イメージというよりは、数字で価値を伝える方法ですね。
どちらかというと男性的と言えるのではないでしょうか。

 

一方、イメージを膨らませ、エンドユーザーの共感を呼ぶコピーというと、スペックで訴求するのとは真逆の手法です。

 

その商品を使うことで、どんな豊かな気持ちになるのか。
その商品を買うと、どんな暮らしが待っているのか。

そういったことを見る人に訴求するコピーです。

 

例えば、セーターの広告。
「内部温度の持続時間が違います!」なんてスペックで訴えられてもピンときませんよね。

 

それよりも「寒い日の朝、あたたかいセーターでコーヒーを飲む幸せ」みたいな感じでイメージで訴えると、その商品のある暮らしを想像させて購買意欲をかきたてることができるわけです。

 

多少強引な言い方をすると、男性は前者のスペック的なコピーが、女性は後者のイメージ的なコピーに動かされる傾向にあります。

そしてコピーを考える側から見てもその傾向はもちろんあります。
男性はスペック的なコピーを考えるのが得意ですし、女性はイメージをかき立てるコピーを書くのが上手なことが多いです。

 

なのでもしあなたが女性でそういったイメージを膨らませるのが得意であれば、コピーライターとして能力を活かせる可能性は十分あります。

最後に

今回は女性がコピーライターとして重宝される理由をまとめてみました。

もちろん「女性だから○○」「男性だから●●」というのは一般論に過ぎません。
女性でも共感するのが苦手な人もいるでしょうし、女性受けする化粧品のコピーを書ける男性もいるとは思います。

 

大切なのは、まず自分の得意なコピーの傾向を把握し、それに合った道を選ぶことです。