どこで活躍したい?コピーライターの就職先別に攻略法を解説

コピーライターの就職先について解説します

コピーライターの就職先はどこになるのでしょうか。
これからコピーライターを目指す人にとっては気になることのひとつですよね。

 

基本的には広告制作に携わる企業に就職することになります。

でも実はそれだけではないんですね。
一般の企業にもコピーライターを募集しているところはあります。
企業に入らずにコピーライターとして活動している人もたくさんいますね。

 

というわけで今回はそれぞれコピーライターの就職先、活躍できる場について見ていきたいと思います。

 

広告代理店(広告会社)

広告会社、エージェンシーなどとも呼ばれます。
コピーライターになりたいなら誰もが知っている電通、博報堂、ADKなんかがそうですね。
これらの企業にはコピーライターだけではなく、デザイナーやプランナー、マーケターなど様々な職種のクリエイターが所属しています。
そんな中で、様々なジャンルの得意先を相手に仕事ができるのでスキルをバリバリ磨くことができるでしょう。
他の職種の人たちも身近にいて仕事で関わっていくので、総合的に広告を制作する力もつきます。

 

ただし、未経験から大手の広告会社に入社するのは至難の業です。
というか新卒以外の未経験で潜り込むのはほぼ不可能ではないでしょうか。
まあでも、やりようによってはチャンスはないこともないです。

 

その方法はこちらの記事に詳しく解説していますので、狙っている人はぜひ参考にしてみてください。

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広告制作会社(プロダクション)

コピーライターと呼ばれる人たちの大半は、広告制作会社に属していると言っても過言ではありません。
大小問わず、世の中には無数の広告制作会社が存在します。
50人以上の大規模な制作会社もあれば、2~3人と少数のところもあります。
僕がコピーライターをやっていた制作会社は、人数は15人前後と中規模の会社でした。
その内2人はいわゆるAD(アートディレクター)と呼ばれるディレクションポジションの人。
そしてその下にデザイナーが7~8人、コピーライターが4人といった感じでしたね。

 

基本的に、1つの仕事に対してデザイナーとコピーライターが2人で組んで進めます。
大きなプロジェクトだとADがスタート時に広告全体の方向性を決め、おおよそ動き出すとその後はデザイナーに任せるパターンが基本ですね。

 

ただし、私の会社ではコンセプトはコピーライター主導が多かったです。
企画書もADではなくコピーライターである私たちが書いていました。
この時の経験は今も役に立っています。

 

未経験の人がコピーライターになるには、制作会社に潜り込むのが現実的と言えるでしょう。
ただし、未経験OKの求人はそう多くありません。
この業界、コピーライター経験者は重宝されますが、「経験者」になるための経験を積む門戸が狭いのは確かなんですよね。

 

だからこそ、応募すべき制作会社を選り好みしていてはなかなか前に進まないのが現実です。
未経験者でもOKの募集自体が少ないので、未経験OKの求人があったのならまずはアタックしてみるべきですね。

そのためにもいろんなところから求人情報を得るのが重要になってきます。
転職サイトやハローワークを見るだけではなく、非公開求人を紹介してくれるエージェントに登録するのは今はもう必須と言えます。

就職・転職はどこまで情報を得ることができるか、それで勝負が左右されます。
なるべくいろんなサイトに登録し、尚且つ数社のエージェントを利用するのがベストですね。

 

広告会社系列の制作会社

大手の広告会社や代理店にはグループ会社として制作会社を抱えているところも多いです。
電通テックとか博報堂プロダクツなんて聞いたことあるかもしれませんね。

 

こういうプロダクションにもコピーライターはたくさんいます。
仕事内容としては親会社の仕事が流れてくるので、大きな案件も少なくありません。
それこそ仕事に困る事はないはずです。
何よりトップクラスの広告会社と仕事が出来るので、スキルを磨くにしても十分な環境と言えますね。
もしかすると功績が認められて、親会社に入るチャンスがあるかもしれません。
実際、出向や研修なんかもあったりするようです。
まさに広告会社の系列会社ならではって感じですね。

 

ただしデメリットもあります。
構造上、広告会社の下請けとしての位置づけになりがちなんですね。
クリエイティブな作業だけを任されるとは限らないということです。
親会社では時間を割いてられないような作業的なオペレーター仕事が回ってくることもあります。

 

系列の制作会社に兆戦する時は、その特徴的なメリットとデメリットを把握したうえで自分に合っているかどうかの判断が必要です。

 

一般企業の宣伝部

メーカーなど、商品やサービスを生み出している一般企業に就職することも可能です。
大きな会社だと宣伝に関する業務を担う部署があるので、そこにコピーライターとして入るわけです。

 

ただし未経験からだとまず無理だと思った方がいいです。
広告会社同様、基本的には新卒で入社し適性試験などを経て配属されることがほとんどでしょう。
キャリア採用もありますが、求人数自体そんなに多くはないので狭き門であることは間違いありません。
ここを狙うにしても、経験とスキルは必要になってきます。

 

メリットとしては、自社の商品やサービスの広告なので、より深い知識や情報を元に広告を制作することができます。
働く時間なんかも広告会社に比べると「ホワイト」ですし、大手であればあるほど福利厚生や給与面など厚遇な場合も多いです。

 

ただしデメリットもあります。
それは自社の商品の広告しかできないということです。
まあ当然と言えば当然ですが、これをどうとらえるかですね。
人によってはもっと幅広いジャンルの仕事をしたいと考えるでしょう。
反対に、自社商品のことを掘り下げて考えられるのでむしろやりがいがある、という人もいるはずです。
そういう人にとってはデメリットではありませんね。

 

何を隠そう、私は転職活動の末にこのポジションに潜り込むことに成功した経験があります。
コピーライターではないのですが、そのスキルを活かして宣伝企画の担当として採用されました。

 

その時のいきさつを少しお話しすると、正直その頃の僕は制作現場での仕事に少し疲れていたんですよね。
夜遅くまで残業したりといった労働環境に嫌気がさしてたんです。
休日出勤もあったりと、なかなか自分の時間が取れない。
もちろん仕事は楽しかったんですけどねー。

 

なので最初の制作会社が倒産してからは、よりホワイトな条件を求めて求人を探していました。
とはいえ、それまでに身に着けたスキルはなるべく活かしたいですよね。
年齢的には20代後半なので、未経験の職種にチャレンジすることも考えましたが、スキルを活かしてステップアップした方が給与面で有利かなという。

とまあいろいろ葛藤しながら考えた末に行きついた答えが「メーカー側の立場になる」というものです。
それまでは制作側としてクライアントからの要望に忠実に応えている立場でした。
ただ立場としてはどうしても弱いので、言い方は悪いですが要は「言いなり」になる場面も多いんですね。
その結果が、夜遅くまで修正したり、納期ギリギリからの案練り直しだったりするわけです。
まさにそこからの脱却。使われるより使え。
その想いのみでメーカー側へと潜り込むことに見事に成功しました。

 

尚、そこでの仕事ぶりは順調だったのかと言えば、必ずしもそうではありませんでしたけどね。
やっぱり立場が変わっても、変わったなりにいろいろと不都合はありますから。
その話はまた別の機会にしたいと思いますのでお楽しみに。

 

話は少し逸れましたが、要はコピーライターとして経験を積んでメーカーに入る道もあるということですね。
ただしメーカーのキャリア採用は年齢が制限されることも多いので、ここを目指すのであればより早く動き出した方がいいです。
未経験ならまずは広告業界に飛び込みましょう!

 

独立してフリーランスとして活動する

広告会社などで経験を積み、ある程度仕事のパイプが出来たら独立することも多いのがコピーライターの特長です。

こちらのメリットの記事でも書きましたが、独立しやすいのもコピーライターの大きなメリットです。

【知ってると得する】コピーライターになるメリットは結構あります
コピーライターになるメリットはどんなのがある? コピーライターになるメリットって、どういうものがあるのでしょうか? というか仕事にメリットがどうとか考えるのも少し変ではあるんですけど、メリットについての質問って意外と多いんで...

 

ただし、独立しやすいことと成功するかどうかは別問題です。
経験もスキルも申し分ないのに、独立して仕事が取れずに困っている人を見てきました。
逆に「え、コピー書いた経験あったっけ?」って人が軌道に乗って活躍しているなんてこともあります。

 

人脈づくりって言葉、私はあまり好きではないんですが、やはり人のつながりは大切ですよね。
独立して仕事につながるかどうかは、やはり人間関係が重要になってきます。

 

こちらの記事でも書いてますが、コピーライターの資質として「人が好き」というのは、そういう意味でもありますね。
人が好きな人の周りには、自然と人が集まってきますからねー。
その中で自分を売り込んでいくのは、独立して仕事を取るうえで必要になってきます。

最後に

今回は、コピーライターの就職先と活動の場についてお話ししました。
どうでしょう、思ったよりいろんなところで活躍できるんだなあって思いませんか?

 

ぶっちゃけ、コピーライターって誰でもなれるんです。
特別な資格もいらないし、誰かの認定が必要なわけでもない。
言ったもん勝ち、今日からあなたもコピーライター!なわけです。

 

ただ企業に入ろうと思えば、あなたを雇うことでどんなメリットがあるのかをアピールしなくてはいけません。
面接官の前で「コピーライターです!」と言った所で、「ふーんそうなの」で終わりです。
で、何ができるの?ってなもんですよね。

 

企業からすれば誰でも名乗れるコピーライターなんて肩書はどうでもいいんです。
要は、あなたに何ができて、会社にどんなメリットがあるのか。
面接ではそれが知りたいんですよね。

 

で、それを伝えるためには、やっぱり経験が必要なんです。
特に大きな広告会社や一般企業の宣伝部に入ろうと思えば、必ず経験は必要になってきます。
適性試験なんかもあるので、ちゃんとした回答をするためにはそれなりの知識も必要ですし。

 

なので、このサイトでは何度もお話ししていますが、私の考えはいつも1つです。
未経験の人がコピーライターになるために、まずはどんなカタチでも広告業界に飛び込むことが必要です。

そのための秘策はこちらにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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