コピーライターになるメリットはどんなのがある?
コピーライターになるメリットって、どういうものがあるのでしょうか?
というか仕事にメリットがどうとか考えるのも少し変ではあるんですけど、メリットについての質問って意外と多いんですよね。
「コピーライターになりたいんだけど、メリットとデメリットを把握しておきたいんです」みたいな。
多分、コピーライターという職業が謎に包まれているからだと思います(笑)
というわけで今回は、コピーライターという職業の特長について良い面を中心にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コピーライターは転職がしやすい
コピーライターは転職がしやすいです。
これは「つぶしがきかない」と言われる仕事と比べて、大きなメリットですよね。
いわゆる手に職をつけることができるってやつです。
僕はコピーライター以外にもwebライターや宣伝企画、ネットショップ店長といった職歴がありますが、コピーライターはダントツで転職がしやすいのは実感しています。
理由としては、業界自体が狭いといったことが1つ。
広告業界ってだけでも結構ニッチなのに、コピーライターとなるとさらに人材は限られます。
基本的に経験者を欲しがる業界なので、尚のこと人材不足になりがちなんですよね。
僕が長く業界にいた感覚で言えば、ひとつの広告会社に大体3:1~4:1くらいの割合でコピーライターが所属しています。
営業やデザイナーが3~4人に対して、コピーライターが1人いる感じですね。
これはアートディレクターやクリエイティブディレクターは除いた数字です。
ひとつの企業に必ずコピーライターがいなければならない、という決まりはもちろんありません。
不動産会社とかだと、従業員の人数に対して宅建資格所持者が必要な割合が決まってますが、広告制作会社にはそんな決まりはないです。
デザイナーとそれをまとめるディレクター的ポジションの人だけでやってるプロダクションもあります。
その場合はデザイン業務だけを請け負うか、コピーライターを外注で雇うかして仕事をしています。
少し話は逸れましたが、とにかくコピーライターは求められる場所が常にあると考えて問題ありません。
言い方は悪いですが、少し人間性に問題があろうがコピーライターの経験が豊富なら、選考の場にのぼることができます。
大手の広告代理店だと求められる条件が厳しくはなるでしょうけどねー。
転職がしやすいということは、会社が傾いたりした時もすぐに対応することができます。
そのためにも、なるべく早く経験を積んでおきたいところですね。
私の転職エピソードを少しお話しすると、私は1社目で約5年のコピーライター経験を積みました。
訳あって倒産してしまい、転職活動をなんとなく始めたんですが、その時にコピーライターの転職のしやすさを実感しました。
あんまりこういうこと言うとあれですが、会社の倒産だと失業保険がすぐにもらえます。
期間も延長されたりと、自己都合で辞めた時よりかなり手厚くなるんですよね。
それをいいことに、私はその時少し休もうと考えてました。
失業保険はもらいながら、半年くらいはほぼ就活せずにダラダラ。
とはいえ、ある程度は就活しているアピールをしないとハローワークに怒られちゃうので、カモフラージュ的に絶対受からないだろうって大手に応募したりしてたんですよ。
そうすることでカタチとしては「応募しました」ってハローワークに言えますからね。
でもね、こういう時に限って結構面接に呼ばれるんですよ(笑)
で、内心受かる気がないながらも面接に行くと、案外感触が良かったりして。
その時感じましたね。
え、自分ってそんなに必要とされてるんだ?みたいな。
がむしゃらに働いてた時は全く気付かないんですが、コピーライターとして5年も現役でやっていると、この業界ではかなり重宝されるようです。
まあその時は20代で若かったので、それもあるのかなとは思いますけどね。
コピーライターの転職はマスメディアンを利用するのが近道ですね。
良くも悪くも、広告業界は宣伝会議が中心に回っているので、宣伝会議の転職サービス「マスメディアン」を避けて通ることは逆にリスクです。
登録から面談、転職アドバイス、求人紹介、給与交渉に至るまで一括して無料でしてもらえるので、ぜひ利用し倒しましょう。
独立しやすい
転職しやすいことの延長として、独立もしやすいです。
広告制作においてコピーライティングは無くてはならないもの。
さらにコンセプト立案ができて企画書もかけてプレゼンスキルもあるとなると、まず仕事には困らないはずです。
(一応、私もこの一連は全部こなせますよ!)
さっきもふれましたが、コピーライターは数が限られています。
プロダクションに勤めている時からクライアントと懇意にしておけば、仕事に繋げる方法は何かしらあるはず。
ただし頭に入れておきたいのは、広告業界は不況に結構弱いことです。
不景気になると企業の財布がきつくなるのは広告費から、というのは常識中の常識ですよね。
世の中的にもモノを買わなくなるので、さらに広告への費用対効果が厳しく見直されるという負のスパイラルに入っちゃいます。
実は僕が最初にいた制作会社もまさにそれで。
リーマンショック以降、扱っていた業界が不況の影響を受けやすいことも手伝って、見事に倒産してしまいました。
ただ、独立しているとそういう不況時でも色々対策を打ちやすいですよね。
企業に勤めていたら基本的には経営陣に任せるしかありませんが、個人でやってると自分で対策ができますので。
転職するにしても、独立するにしても、経験は必須なので、ステップアップしながらどんどん経験値を上げていきましょう!
経費や元手が少なくてすむ
独立する前提の話ですが、コピーライターとして個人でやっていくにあたり、経費がほとんどかからないのも大きなメリットのひとつです。
デザイナーだとそれなりのスペックのPCは必須ですよね。
イラストレーターやフォトショップと言った制作ソフトももちろん必要です。
これらのソフト、昔は1回購入すればずっと使えていましたが、今は月額とか年額を払う仕組みに変わっているのでランニングコストとして考えないといけませんからね。
あと素材や資料なんかも、クライアントによっては請求できず自分持ちなんてこともよくある話です。
それに比べてコピーライターは実に身軽です。
極端な話、紙とペンだけ、あるいはそれに近い環境で仕事ができちゃいますからねー。
まあ現実問題として、クライアントから送られてくるpdfや画像を開く必要があるので、ノートパソコン位はある方がいいでしょうが、今はスマホでもそれくらいはできますからね。
仕事場所もデザイナーと比べても場所を選びません。
書くだけならそれこそ紙とペンがあれば事足りますし、考えをまとめるのは移動中だってできますからね。
在宅でしやすい
場所を選ばないということは、自宅でも仕事ができるということです。
私も現役コピーライターだった時は毎日会社に行ってましたが、仕事をするうえでぶっちゃけ「これ会社来る意味ある?」と感じることも多かったです。
いや、社内のデザイナーと共同で仕事を進めるので、会社に来るのが全くの無意味だとは思いませんよ。
でも、必要な時だけ打合せをすればいいですし、今はネット環境が整っていますのでテレビ電話とかでもいいわけです。
クリックひとつでデータも送れますからね。
実際、フリーランスの人たちはそんな感じで仕事をしています。
この身軽さを分かりやすくするために、物販と比べてみましょう。
物販ってのは商品を販売することですが、まず商品をストックするスペースが必要ですよね。
扱うモノによっては、仕事場とは別に倉庫を借りなければいけません。
そして何より、実際に物を売る場所となる店舗を構える必要があります。
実店舗での物販の場合、多くの人はお金を借りてビジネスを始めます。
店舗を借りるとなると初期費用として数百万円が一気に必要になりますからね。
みんながみんなポンと出せるお金ではありません。
いやいや、実店舗を借りなくてもネット販売なら在宅でできるでしょ。
そう思った人もいるかと思います。
まあ実際にその通りです。
副業として自宅にいながらネットショップを開業している人はたくさんいます。
でも扱う商品の在庫が自宅のスペースを浸食していくのはなかなか辛いですよー。
僕もネットショップを運営していたことがあるので分かりますが、家族がいれば理解を得るのにも一苦労ですからね。
商品以外にも、梱包資材が意外と場所を取ることを知っているでしょうか?
コピーライターはその点で考えると、元手がほとんど必要ありません。
まさに腕一本で食っていける数少ない職業です。
コピーライターの華やかな面に引かれて「コピーライターになりたい!」と決意した人も多いでしょうけど、ここで見たような現実的な面に目を向けても、コピーライターは結構イケてる職業なんですよ(笑)
他業種のことに詳しくなる
どんなジャンルの広告に携わるのか?
それはあなたが入社する会社によって様々です。
有名な大手代理店であればそれなりに認知度の高い企業の仕事をすることができます。
ですが小さな制作会社だとそうとは限りません。
あるいは大手企業の仕事であっても、ジャンルが偏っていたりとかは結構あることです。
私が社会人になって初めて入った制作会社は不動産広告が多かったです。
最初は「不動産広告?もっと華やかな仕事がしたいなあ」なんて思っていたものです。
まあでも、この業界でステップアップするにはまずは業界に入らないといけません。
未経験でしたのでジャンルとかは選んでる場合じゃなかったんですね。
そんな最初はノリ気じゃなかった不動産広告ですが、これが仕事で携わるうちに結構ハマってきましたねー。
コピーライターの格言の1つとして「クライアントより商品に詳しくなれ」というのがあります。
それくらい商品について調べつくさないと、コピーを書く事はできないという意味です。
未経験でハングリー精神旺盛な私は、それこそ関わった仕事の物件についてこれでもかというくらい調べました。
そうしていろいろ調べていくうちに、自然と不動産の知識も身に付いてきます。
不動産広告で必ず書いている「駅まで○分」って表記、これどうやって計算されているか知っていますか?
坪数とか坪単価とかよく言いますが、そもそも坪って何平方メートルか知ってますか?
不動産チラシの裏に小さい字でびっしり書いている概要と呼ばれるもの、これどうやって見るか知っていますか?
こんな感じで、どんどん他業界の知識が身に付きます。
もちろん広告そのもののことだけではなく、業界の動向や裏話なども詳しくなります。
私は引越しの時、不動産会社と対等に話す事ができる位には知識が身に付きましたよ(笑)
職業のことは何も言ってないのに、「お客さん、もしかして同じ業界の人?」なんて聞かれたことも何度かありますし。
このブログでは何度も書いてますが、コピーライターはコピーを書くだけが仕事ではありません。
むしろ文章を書く時間なんて実際の所、そこまで多くないのではないでしょうか。
それよりも、コピーを書くための材料集め(情報収集)が重要な仕事です。
そんな中で、クライアントの業界のことに詳しくなるのは必然のことかもしれません。
これで何の得があるの?と考えるとそうかもしれませんが、人間的は幅が広くなるという意味ではメリットのひとつだと思います。
斜陽の業界?いやいや、むしろ伸びしろ十分!
ここを見てくださっている人の多くは、コピーライターとして広告制作に携わりたいと考えていると思います。
テレビ広告、web広告、雑誌・新聞広告、イベントプロモーション、交通・屋外広告・・・とまあ広告にも色々種類がありますよね。
基本的に企業というのは、利益を追求する以上は広告費を無くすことはできません。
なのでコピーライターの仕事が無くなることはあり得ないわけです。
ただし、別の項目で少しふれましたが、不景気になった時に削減されやすいのも広告費なんですよね。
業界の仕事が無くなる事はないにしても、費用が削られてしまうと仕事が減ることは避けられません。
仕事のパイ自体が少なくなるので、普段以上に取りあいの状態になります。
企業としてもなるべく費用を抑えようとするため、クオリティより単価の安さを重視するようになるのも見逃せません。
「こんなに安い単価で、そこまでやってられるか!」なんて疲弊していき、最悪の場合は倒産なんてことも・・・。
ではそういう時も指をくわえて見ているだけしかできないのか?というと、そんなことはありません。
ここからがこの項目の本題ですが、コピーライターの経験があれば、広告にこだわらなければできる仕事はたくさんあります。
職業に優劣をつけるつもりはもちろんありませんが、文章を書くスキルが高い(はず)コピーライターという職業を経験していれば、その他のどんな文章を書く職業も大抵は務まるはずです。
特に現代はネット社会。
ネットって動画や画像もありますが、基本的にはやっぱりテキストメインの媒体なんですよね。
というか、動画だってビジュアルだけで存在してわけではないですからね。
動画で用いられるナレーションやキャプションを考える必要があります。
大きく考えると、ネットが無くならない限り文章を書く仕事も無くならないということです。
では具体的にどんな仕事ができるのか?
それはまた詳しく書こうと思いますが、ざっと思いつく限りでは
・webコンテンツの作成
・アフィリエイトサイトの運営
・小説、随筆などのエンターテイメント
などが挙げられます。
今はクラウドソーシングでいろんな仕事が募集されています。
副業で本業に迫るくらい稼いでいる人もたくさんいます。
文章のプロになればこなせる仕事もたくさんあるはずなので、ぜひ覗いてみてください。
中でもクラウドワークスとかは有名ですよね。
会社勤めでコピーライターをしている内に、少しでもこういったサービスで副業として稼いでおくともしもの保険として役立ちます。
私が現役だった頃にこういったサービスを知っていれば、間違いなく利用していたはずです。
その頃はまだ一般的ではなかったし、残念ながらそこまで仕事に対して意欲的じゃなかったですからね(笑)
今の環境はとても恵まれているとつくづく思いますので、リスクヘッジのためにも、スキルアップのためにもどんどん利用しましょう!
最後に
コピーライターのメリットを最後にまとめてみます。
・転職、独立がしやすい=つぶしがきく、手に職をつけることができる
・経費がほとんど必要ない=ビジネスとして失敗しても致命傷を負いにくい
・仕事が無くなる可能性が少ない=むしろ可能性は広がっている
こう見てみると、なんだか理想的な職業に思えてきませんか!?
今コピーライターを目指している人は、そのまま飛び込んでみてください。
今はまだ気になっているだけの人も、ぜひ当サイトを読んで頂いて、その魅力にふれてください。